Report

議会報告:議事録

TOP > 議会報告 > 議事録

183-衆-予算委員会第八分科会-2号 平成25年04月15日


〜 (略) 〜


○大島(敦)分科員 民主党の大島です。
 きょうは石田委員長のもとで質疑をさせていただきます。九時から始まりました第八分科会、夜の九時までですから、十二時間にわたり、まことにお疲れさまです。国土交通行政に対する御関心が与野党ともに非常に深いからだと思っております。
 私の地元は埼玉県でして、都心部から大体五十キロぐらいのところにあります。今の日本の課題というのは高齢化に備えることが非常に大切だと思っておりまして、例えば、前の国勢調査なんですけれども、二〇〇五年から二〇三五年の三十年間でどこの地域が一番七十五歳以上の人口がふえるかと調べてみますと、愛知県の名古屋で二・一倍、千葉県の船橋市で二・九倍。私の地元ですと、上尾市で三・三、鴻巣で二・八、桶川で二・七、北本で三・三、伊奈で三・八というように、今の私たちの国で一番課題なのは、戦後、私の地元もそうなんですけれども、地方から多くの方が都心に勉強あるいは集団就職でいらっしゃいました。そして、家を構えたのが都心から大体五十キロぐらいのところです。これは名古屋でもそうですし、あるいは大阪でもそうだと思います。
 ここの高齢化が、社会資本整備がなかなかまだ十分ではなくて、今までの日本の国土の均衡ある発展は、地方出身の議員の方には若干意見はあるとは思うんですけれども、太平洋のベルト地帯で稼いだ富を地方に配分というのですか、使っていただくことによって均衡ある発展ができたと思うんです。
 でも、これからはなかなか十分な富を蓄積できない時代になってきておりまして、そうすると、都市から五十キロぐらい離れた団塊の世代が住んでいらっしゃるところ、私も時々駅で私のレポートをお渡ししたりするんですけれども、この三年から五年でめっきり人が減っています。本当に昔は、七分間隔の高崎線で切れることなく人が朝ですとJRに乗っていたんですけれども、今、七分間隔の真ん中が、人が切れるんです。ですから、相当多くの方が地元に帰ってきていて、年金生活に入っていらっしゃる。
 そうすると、地方を、地方でもないんですけれども、都市の周辺地域をどうやって保つかということで、これから何問か質問させていただく圏央道というお話になります。
 圏央道は、おかげさまで、国土交通省の皆さん、政府の皆さん、そして各知事さん、関係者の皆さんの後押しがありまして、今、着々と工事が進んでいます。ちょうど私、地元が真ん中にありまして、私の地元からずっと走ると、辻堂とかあるいは藤沢、海まで百キロぐらい。東の方に走っていくと、成田の飛行場まで百キロとちょっとになります。
 やはり、ここの、ちょうど都心から五十キロ、七、八十キロ離れたこの地域が、産業を外から、世界じゅうから呼んでしっかりと基盤をつくることが、そして、その基盤で税収入を上げることが今後も非常に大切になってくると思うので、今後も、国土交通省さん、太田大臣初め皆さんには、ここの基盤整備を、与野党ともに応援していると思いますので、よろしくお願いいたします。
 それで、きょうは他省庁にもお声をかけさせていただいておりますので、冒頭、一問質問をさせてください。
 圏央道と上尾道路の近くに、北里第一三共ワクチン株式会社、新型インフルエンザワクチンの製造施設を整備中です。そして、新型インフルエンザワクチンの生産体制整備事業は、どのような背景で、いつからどんな予算規模で実施されているのか。そして、北里第一三共ワクチンへの交付額がどのくらいであるのか。本事業については、細胞培養法により、短期間に大量にワクチンを製造できるようになると思うんですけれども、現状がどうなっていて、どうして本社を地元に置いていただいたのか。その点について、御答弁いただければと思います。
 特に、今、新型インフルエンザ、ここの工場は、強毒性のワクチンです、H5N1。今、中国ではやっているのは、若干ワクチンの型式は違うんですけれども、細胞培養法というのは日本で初めてだと思うんです。これまでは、有精卵の卵を使ったワクチン製造でしたので。その点も含めて、通告させていただいた内容について御答弁いただければと思います。

○とかしき大臣政務官 お答えさせていただきます。
 今、基盤整備事業としまして、新型インフルエンザのワクチンの開発生産体制の整備事業といたしまして、平成二十一年度の補正予算におきまして、千百九十億円を措置して実施させていただいております。その中で、平成二十三年の八月に、北里第一三共ワクチン株式会社、こちらの方に、交付基準額といたしまして約三百億円させていただいております。
 北里第一三共ワクチン株式会社、こちらの方は、平成二十五年度の実用化を目指して生産体制の整備を行っているところであります。こちらの方も、今までの卵と違って、細胞とかでしっかり生産、量産化できるようにということで取り組ませていただいております。
 先ほど委員御指摘のとおり、今、中国ではやっておりますインフルエンザは型がちょっと違いますので、こちらの方はまだこれからということになるかと思います。
 なお、北里第一三共ワクチン株式会社、こちらの本社は、平成二十三年の四月から埼玉県の北本市にあると伺っております。
 ありがとうございます。

○大島(敦)分科員 政務官、まことにありがとうございます。
 本社を置いていただくと、税収入がふえることになります。工場だけだと税収入はふえなくて、でも、ふえるんですよ、本社を置いていただくと、結構税収入がふえて、まちづくりに非常に寄与するものですから。やはり、道路整備というのが企業の誘致には極めて有効で、将来の私も含めて、先輩方の団塊の世代の社会資本整備のために非常に寄与するものですから、そのような採択をしていただいたことに心より感謝を申し上げます。
 答弁は終わりましたので、お帰りになっていただいて結構でございます。ありがとうございます。
 というわけで、多くの工場を呼び込みたいというのが、神奈川県、埼玉県あるいは千葉県の各知事の皆さんの大きな意向だと思います。そのことによって、これから不足する税収入を補いたいという思いが非常に強いと思います。
 そこで、この圏央道、ずっと、藤沢、海の湘南から成田の飛行場まで、二百キロがもうすぐつながるものですから、成田の飛行場について何問か質問をさせてください。
 まず、成田空港、羽田空港は、首都圏や我が国にとって最大の玄関口であり、ビジネス、観光、両面の都市間競争力という観点からも大きな役割を担っていると考えております。
 国土交通省も、両空港を強化するために、成田空港と羽田空港の発着回数を今後大幅にふやす予定と聞いておりますが、具体的にどのように進めていくのか、御答弁をお願いいたします。


〜 (略) 〜